カフェインが血圧を上昇させる!って本当?


コーヒーなどに含まれるカフェインに昇圧作用があることはよく知られています。

しかし、普段からコーヒーを愛飲している人では、コーヒーを飲んでも血圧が上がらないようです。スイス・チューリッヒ大学循環器科のRobert Corti氏がオランダ・アムステルダム欧州心臓病学会(ESC)で発表しました。

研究に協力したのは、コーヒーを1日3杯以上飲む愛飲者5人と、コーヒーや紅茶、コーラなどのカフェイン入り飲料を飲む習慣がない非愛飲者6人。被験者は、1.カフェイン250mg(生理的食塩液に溶かして静注)、2.エスプレッソ・コーヒー1杯、3.カフェイン抜きコーヒー1杯−−をそれぞれ摂取し、1時間後に血圧と交感神経活性を測定しました。

カフェインを静注した場合、両群で収縮期血圧が平均6mmHg上昇、交感神経活性も約55%上昇しました。ところがエスプレッソを飲んだ場合、コーヒーの非愛飲者群では約12mmHg血圧が上昇しましたが、愛飲者群では血圧の上昇がほとんどみられませんでした。

興味深いことに、エスプレッソを飲んだ時の交感神経活性は、両群ともに約55%上昇しました。コーヒーの非愛飲者群においては、カフェイン抜きのコーヒーを飲んだ場合でも、カフェイン入りを飲んだ場合とほぼ同程度の血圧上昇がみられました。

コーヒーの昇圧作用の主因がカフェインではない可能性も出てきました。カフェインが健康に与える影響を調べた研究は数多くありますが、コーヒーそのものを用いて行った研究はこれが初めて!カフェイン以外のどのような成分がコーヒー非愛飲者の血圧を上げるのかは不明ですが、少なくとも普段からコーヒーをよく飲む人なら、血圧が高めだからといってコーヒーを控える必要はないでしょう?!