くすりには、3つの名前があります。

1. 化学名(例:H2O)
2. 一般名(例:アスピリン)
3. 商品名(例:バファリン)

薬辞苑では公正を期す意味で、基本的には「一般名」を使用しています。(文中や解説には商品名も登場することありますから、検索システムには引っ掛かるかも!)

わかりにくい場合は書籍などで調べるか、薬辞苑のおすすめする「おくすり110番」というHPで検索することができます。


くすりの調べ方は大きくわけて以下の2つの方法があるんですよ
1. 薬の名前から調べる方法
2. 薬物本体や包装の数字や記号から調べる方法

3つの名前(化学名・一般名・商品名)について


1. 薬の名前から調べる場合


薬は3つの名前をもっています。

 これを的確に使い分けてわからない薬を調べることができるようになりましょう。
 わからない薬があったら、まずその薬の一般名が何であるか調べましょう。ひとつの薬に対していろんな商品名のものが何種類も販売されているので、ほとんどの文献や資料はどれも一般名で統一して情報は整理されています。
商品名と一般名の対応表や検索システムを利用しましょう。インターネットにも検索システムがアップ(例えば「おくすり110番」)されていたり、「医者からもらった薬のわかる本」などで調べることができます。


3つの名前


1. 化学名

薬の正体は、化学構造式という元素の記号の羅列で表示することができます。その化学構造式をそのままよんだものが化学名です。
簡単な例として、水の化学構造式はH2O、化学名としてはエイチツーオーになります。
化学名のよいところは、化学名から構造式が描けるほど正確であるということですが、実用性という面では名前が長過ぎたりして使いにくくなります。



2. 一般名

化学名では実用性がないことからもう少し簡単な名前がつけられています。この名前は、化学名から由来されて命名されていることがよくあります。専門的に薬を扱う場合、薬の名前には、『一般名』を使用します。薬辞苑では『一般名』を使用しています。
化学名には、世界共通のWHOに登録された国際一般名(INN:International Nonproprietary Name)と日本だけで使用されている医薬品名称調査会承認名(JAN:Japanese Accepted Name)とがあります。



3. 商品名

くすりを販売する目的に製薬会社などがつけた商品の名前です。各メーカーが印象深くするよう、いろんな思考を凝らしてネーミングしています。通常、一般に薬の名前として使用する場合に、『商品名』で説明したり、お話しすることがあるかと思います。
例えば、便秘で困っている人には、するっと楽になる「スルーラック」。手術の時に組織を接着するのに使用する「タココンブ」など。これは、速効性を意味する「タコ」というラテン語と2種類の成分が混合された製剤であることからコンビーネーションの「コンブ」だそうです。

実例集

化学構造式

化学名: 1,3-dihydro-7-nitro-5-phenyl-2H-1,4-benzodiazepin-2-one

一般名: ニトラゼパム(nitrazepam)

商品名 : ベンザリン(塩野義)・ネルボン(三共)

戻る


2. 薬物本体や包装の数字や記号から調べる場合

薬物本体や包装には、識別コードといわれる記号や番号が記されています。それを手がかりに薬の名前を調べることができます。
剤形(錠剤かカプセルか)、色も調べる手がかりとなります。
例えば、錠剤にD613と記載されている時は、第一製薬のパナルジンという商品名で塩酸チクロピジンという一般名を持った薬ということがわかります。
この方法には、インターネットの検索システム(例えば「おくすり110番」)や「医者からもらった薬のわかる本」などで調べることができます。
専門的には、「錠剤鑑別」といったりします。

戻る