『薬識』と『病識』について
最適な治療を受けるには、正しい『病識』を持つことから。最適な薬物療法を受けるには、正しい『薬識』を持つことから始まります。
「薬識」とは?
「病識」とは?
「予後」とは?


『薬識』とは?
 『薬識』medicational insight,medicational self-understandingは、
二宮英先生がはじめて提唱した言葉です。
 『薬識』は『病識』とともに患者にとって大切なものです。『薬識』は、患者の薬物療法に対して持つべき認識のすべてです。これは、医者からもらう薬だけにあてはまるだけではありません。自分で薬局で購入した医薬品も含まれます。医薬品について十分熟知して接する必要があります。自分の飲む薬だから薬の名前とか作用とか起こりうる副作用とか、いろんなことを知っておく必要があります(ゲットジアンサーズ運動とのリンク)。

以下に、二宮先生が提唱した患者の納得のいく『薬識』について引用してみました(二宮英:薬物療法と薬剤師、p26 日本薬剤師会,日本病院薬剤師会(1984)より)。

『薬識』は『病識』(後述)とともに患者にとって大切なものである。その意味するところは、患者の薬物療法に対して持つべき認識のすべてである。患者は、自らの疾病を認識してはじめて療養に専念する(病識)、『薬識』は処方された医薬品の意義とともに薬物療法ならびに医薬品そのものの知識など薬物療法に関する必要な事柄を認識することで、これにより患者自身が薬物療法に責任をとれるようになる。薬識は最初は処方医から与えられる。薬剤師は医師と十分な連絡の上、患者の持つ薬識が薬物療法の目的達成に十分あるかを確認し、不足を補う。薬識の付与は病識とともに患者の疾病の種類、度合いに応じて的確でなければならない。

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『病識』とは?
『病識』insight,self-understandingは、患者自身が病気であるということを自覚することです。自覚することで治療を積極的に受けることができます。病識が乏しいと治療に妨げになることがあります。
 たとえば、脳硬塞で絶対安静なのにごそごそ動いたり、ベットから立ち上がったりすると予後(後述)が悪くなります。しかし、悪性腫瘍のように『病識』が治療の妨げになることもあります。患者は自分の病気を受け入れる必要があるのです。

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『予後』とは?
 『予後』prognosisは、ある病気の経過や結末のことで、それををあらかじめしることです。
 たとえば、「胃ガンの予後は早期発見をすれば良好である」などのように使用します。


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